フォーレ
シシリエンヌ
（"Pelléas et Mélisande" suite Op.80　より　Sicilienne）

組曲 ペレアスとメリザンド の中の一つ、シチリア舞曲として名高いのが、この　シシリエンヌ　です。
”ペレアスとメリザンド”　は、チルチルとミチルの青い鳥の童話作者として有名な　メーテルリンク　が書いた戯曲です。

この戯曲を元にして、多くの作曲家が曲を作っているのですが、英語版舞台（フォーレ作曲）は特に面白いエピソードがあります。

フォーレ　より　先に印象派の大作曲家、　ドビュッシー　が、この戯曲の英語版舞台用作曲の依頼を受けていました。
がっ、ドビュッシー 　は作曲拒否！
（舞台の内容が自分の作風に合わないという理由　→　オペラとして別に上演しています）
それで、フォーレ　に依頼が回ってきたのです　（＾_＾；・・

フォーレは作曲はしたものの、忙しくて時間がなかったらしく、オーケストラ編成に関しては弟子の　シャルル＝ケクラン　に任せました。
更に、シシリエンヌ　は　この戯曲の為に書いたものでもないし。
他の戯曲の為に書いて、発表される機会のないままになっていた曲を、使いまわししています・・・

有名な作曲家といえど、色んな事情があるんでしょうね♪

シチリア舞曲（用語解説）