HOMEMP3 > ピアノソナタ悲愴

ベートーヴェン
ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 ”悲愴”
(Sonata No.8 in C minor, op.13 "Pathétique")

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第一楽章 (8.63MB/9分26秒)
Grave-Allegro di molto e con brio
★★★★☆
重く激しく、悲愴という標題を一番感じられる曲。

Texte alternatif

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第二楽章 (4.19MB/4分34秒)
Adagio cantabile
★★★★★
歌う様に優しい曲。

Texte alternatif

   DL
第三楽章 (4.26MB/4分39秒)
Rondo (Allegro)
★★★☆☆
コロコロ変化する気持ちの様な曲。暗くなったり明るくなったり・・・。

Texte alternatif

   DL

(第一楽章、最初fから始まります。音量注意。)

カール・リヒノフスキー公爵に献呈されたピアノソナタ。
ベートヴェンが音楽家として致命的な耳の病を発病した一年後頃に発表されています。
(1799年発表。ベートーヴェン29歳)
”悲愴 (Pathetique)” という標題はベートーヴェン自身がつけているので、作曲を始めた時には既に病状が進んでいたのではないかと思われます。


第一楽章はソナタ形式で書かれているので、印象的な主題が何度もぐるぐる現れます。

最初に流れる重苦しいGrave(クラーヴェ:重々しい)部分は序奏です。
その後、Allegro di molto e con brio(アレグロ ディ モルト エ コン ブリオ:出来るだけ速く生き生きと)に移るので、とても印象が変わります。

最初 → ゆっくり重い。
1分44秒頃 → 激しく速くなる。
2分18秒頃 → 速いままですが、またガラっと変わります。
2分50秒頃 → 更に激しく速くなる。(曲の最後はコレで終わり)

この曲を知らない方は、この移り変わりを聞いて頂けると嬉しいですm(_ _)m


第二楽章は第一楽章と全く違う美しいゆったりした主題になります。
第一楽章が病状への不安とするなら、第二楽章はそういう感情を超越してしまった様な清らかさを感じます。


第三楽章はロンドですので軽快さが前面に出るのですが、ハ短調という調性のせいで明るさはあまりありません。
揺れ動く気持ちや焦りを感じる様な曲になっています。

- 使用楽譜 -

全音版:
ベートーベン
ソナタアルバム 1

初級・中級の方はピアノピースでも十分と思います。
上級の方はヘンレ版をお薦めします。
- お薦めCD -

ベートーヴェン:ピアノソナタ 8番,14番,23番
ウラディーミル=アシュケナージ

ピアニスト兼指揮者。
N響の指揮者もしていました。
1962年、チャイコフスキー国際コンクール1位。
3大ピアノソナタは音源も多く、個人の好みの問題なのですが、王道と言える演奏と思います。(試聴可)
(2008年 4月 7日/第一楽章UP)
(2008年 5月15日/第ニ楽章UP)
(2008年 6月16日/第三楽章UP)
(2008年 7月 5日/全楽章・曲終無音部調整)
Picture : Kagetu

音源:Miroslav philharmonik